技術系

先輩社員インタビュー 技術系F.MF.M
グラビアインキ事業部 技術統括部
2016年度入社/工学府 応用化学専攻

入社動機身近にあるのに知識がなかった「色」というテーマに惹かれて。

大学で学んできた化学の知識を活かしたいと考えて化学メーカーを志望するなかで、日常的に目にしながら全く知識のない「色」に関する仕事に魅力を感じ、当社に応募しました。選考が進むにつれて実際に会社を見学したり、先輩社員と接する機会があり、社内の穏やかな雰囲気や先輩方の温かい人柄に触れることができ、ぜひ、この会社の一員になりたいと思って入社を決めました。

仕事内容多様なパッケージ印刷用インキを、日々改良、新規開発する。

私はグラビアインキ事業部の技術部門に所属しています。グラビアインキとは、さまざまな製品パッケージに使われる印刷用インキで、コンビニエンスストアやスーパーマーケットに並んでいるほとんどすべての商品に使われています。基材や用途によってたくさんの種類のインキがあり、私は上市された製品の顧客フォローや改良を行っています。また現在は、当社が独自開発したヒドロキシポリウレタンという新規樹脂を用いて、新しい機能を持ったコーティング剤の開発にも取り組んでいます。これは、世の中で自分だけしかやっていない特別なテーマ。樹脂開発部門と連携しながら改良を進め、営業担当者や上司と一緒に自らお客様に提案し、お客様の要望を満たす製品へと日々ブラッシュアップを図っています。

ある1日のスケジュール
8:30出社。メールチェック
9:00インキ試料の作成
11:00印刷サンプルの作成
12:00昼休み。社員食堂で先輩・後輩とランチ
13:00作成したインキ試料の評価
15:30評価結果のまとめ、報告書の作成
17:00退社
作業風景

仕事の
やりがい
無限の可能性のなかから最適な一つを生み出し、店頭へと送り出す面白さ。

普段生活するなかで、自分が関わったインキでつくられたパッケージを店頭で見かけることがよくあります。自分の仕事にやりがいを感じることができ、ついつい購入してしまいます(笑)。インキは多くの成分からできていて、その成分の選択や組み合わせ、配合量のバランスは無限にあるため、そのなかからお客様の要望に応えられる配合を見つけることが、難しさでもあり、面白さでもあります。また、一から開発するテーマも担当しているため、まだ世に出ていないものを自分の手でつくり上げていく楽しさがあります。上司や先輩、同僚の経験や知識にも助けてもらい、アドバイスを受けながら、より良い製品の開発に励んでいます。

大日精化の
魅力
アットホームで、人と人のつながりを大切にする会社。

当社の魅力は、ずばりアットホームな雰囲気だと思います。製品の改良や開発では、ある要求物性を満たすと、他の物性がクリアできない「トレードオフの壁」にぶつかることがあります。そのようなときは、知識や経験を長く積んできた先輩方に相談し、材料の見直しや配合の最適化など、課題を解決するためのヒントをもらうことができます。始めのうちはわからないことも多く不安でしたが、先輩方が親身に相談に乗ってくれ、若手の意見も尊重してくれる風通しの良さもあるため、とても仕事のしやすい環境です。

今後の目標自分だけの「色」が入った製品を開発し、社会に貢献し続けていく。

今の一番の目標は、開発中の機能性コーティング剤を完成させ、お客様の要望を満たして採用していただくことです。また今後は、自分ならではの「色」--私のオリジナリティが入ったインキを開発していきたいです。女性技術者として、今後、産休・育休を経て家事や育児と仕事を両立させながら、大日精化を通じて社会に貢献できる仕事をしたいと思っています。
今日、AIやIoTが発展し、人間の仕事が機械に置き換えられていく時代が来ようとしています。そのなかで当社には、化学メーカーとしての役割を果たしつつも、お客様をはじめ社内外のつながりを大切にする、人間らしさを忘れない良き会社のままであってほしいと思います。