技術系

先輩社員インタビュー 技術系K.YK.Y
化成品事業部 技術統括部
2006年度入社/自然科学研究科 自然構造科学専攻

入社動機社風を感じさせる面接に、縁を感じて。

今、思えば大日精化らしいと思うのですが、最終面接でのやりとりが他社では経験できないものでした。実は私、就職活動の最終面接に4社連続で落ちて、すっかり自信をなくした状態で最終面接に臨んだのです。そこで、面接後に面接官の一人が私の自信のない態度を指摘し、指摘だけでなくアドバイスをくださったことが印象に残りました。これはきっとダメだから、また次を頑張ろうと思っていたところへ内定の連絡を受け、正直ビックリ。その後、他社の最終面接でもアドバイスのおかげか内定をいただけましたが、こういうのもご縁かな、と思い当社に決めました。

仕事内容「分散」のスペシャリストとして当社のコア技術を追究する。

入社以降、化成品事業部内で2回の異動を経て、合計3つの部署でそれぞれの業務を経験してきました。扱うテーマ ― 製品や材料は異なりますが、担当業務は一貫して「液中での粒子の分散」です。これは簡単なようで難しい、当社の大切なコア技術の一つ。わかりやすく説明すると、ほうっておけば沈んだりくっついたりする粒々を、液体の中で沈ませないで、バラバラなままに保つということで、これこそが発色のキーテクノロジーなのです。色材となる顔料はほとんどの場合、粉のままの状態ではくすんだような色をしています。分散という加工を施すことで顔料の持つ本来の色が現れて、美しい色彩の製品となります。また、顔料のほかに、導電性を持つ粒子を分散することで帯電防止性能を持たせて静電気を起こさないなど、機能性の粒子を分散するような業務も担当しています。一つの技術をさまざまな側面から突き詰めることで、技術の奥深さを知り新たな発見もできる、私にとって興味の尽きない仕事です。

ある1日のスケジュール
8:30出社、朝礼で予定確認
9:00お客様から依頼を受けたサンプルの試作
10:30営業からの問い合わせにメール・電話で返答
11:00製品のスケールアップに向けた課内会議
12:00 昼休み
13:00午前のサンプル試作の続き
15:00 翌週の出張について営業と打ち合わせ
16:30試作サンプルの測定・評価
17:30試作結果まとめ
18:30帰宅
作業風景

仕事の
やりがい
独自のアプローチと提案で、お客様の求めるものを実現する。

開発とは営業・技術が協力しながらお客様とやりとりを重ね、「こういうものが欲しい」というお客様のニーズをカタチにして実現していくというものです。なかなかうまくいかないケースもあるのですが、ある時、お客様の言葉のもっと先に、本当に求めているものがあるのではないかと考え、ニーズをさらに掘り下げて新たな開発提案をしてみました。その提案がお客様の「本当に欲しいもの」とマッチしてご満足いただけて、とてもやりがいを感じました。そのようなケースをもっと増やしていけるよう、知識と経験を蓄積していきたいと思います。

大日精化の
魅力
開発に専念できる安心の社内制度がうれしい。

福利厚生が充実しており、社員が安心して働ける会社だと感じています。労使関連の活動もしっかりしていて、年次有給休暇の取得率向上や出産・子育て・介護の支援にも時代の流れに沿って積極的に取り組んでいます。私自身、週に1回ほど、子供の送り迎えにフレックスタイムを利用しています。そういった社員のサポートにマジメに取り組んでいるところが大日精化らしい魅力であり、技術者としては担当業務に専念できるうれしい環境です。

今後の目標技術開発と人材育成の両面から会社の成長を支えていく。

現在の担当業務で、大きな発展が期待できる技術開発テーマがいくつかあります。それらを成功させてお客様のご期待に応えることが直近の目標です。それから、全社的な視点では、中長期的な人材育成にも関わっていきたいとも思っています。毎年、後輩の技術者がどんどん入社してきて、彼らの発想や考え方に学ぶことも多くあります。そんな優秀な人材に私なりの知見を伝えながら、さまざまな業務を経験してもらうことで、新しい大日精化を支えていく世代を育てるサポートをしていく。そして彼らがまた次世代の技術者を育てていくことで、大日精化がより良い会社へと成長を続けていけると考えています。