コア技術と製品・開発事例のご紹介
大日精化工業の技術
当社グループの技術は、高品質、高機能の顔料を合成する技術から始まり、顔料の発色や機能性を向上させるためにさまざまな素材に安定分散させる技術が発展。さらに、そのベースとなる合成樹脂そのものを合成する技術の獲得へと進化してきました。これからも、3つの技術の連携・融合により、お客様のニーズにお応えしていきます。
3つのコア技術
有機無機合成・顔料処理技術
化学物質、化学結合の発色理論、物理化学や界面化学の知識を駆使する技術分野が顔料合成です。合成に加え、顔料表面を化学処理して、液晶パネルのカラーフィルタ用顔料のように、新たな機能を付与する技術を持っています。また、熱や波長の制御といった機能性素材の技術もこの分野から生まれています。
分散加工技術
水や油に溶けない顔料を対象素材に均一かつ安定的に分散させるには、多くのノウハウが必要です。また、さまざまな素材に対応した幅広い分散加工技術で、着色だけでなく導電、難燃、強度などの機能性付与が可能です。均一分散が難しい繊維状フィラーの安定分散技術も確立しています。
樹脂合成技術
ウレタン樹脂やイミド系樹脂、アクリル樹脂、天然物由来高分子など、原料を知り尽くし、目標性能に合わせる樹脂設計・樹脂合成技術を持っています。この技術を生かし、最終製品まで一貫生産できることが、お客様のニーズにマッチした高付加価値製品を提供できる強みです。
研究開発体制図
知財戦略
知的財産(以下、知財)は既存製品の権利を保護するとともに、新規開発製品の競争力向上のために必要なものであり、次の対策を実施することにより、特許出願数を増加させ、戦略的な特許取得を目指しています。
① 弁理士の雇用による知財教育の充実化
② 他社出願動向を注視し、他社特許をパテントマップとして可視化することを通して、他社権利の侵害防止対応を実施
③ AIを活用した特許検索システムの導入等による技術者の特許検索能力の向上
オープンイノベーションによる共同研究と新技術創出
当社グループは、国内外の大学・研究機関・企業との交流や共同研究を進め、未来の課題を想像し、その解決に向けた新技術の導入ならびに自社技術との融合・発展を図っています。
国立大学法人京都大学とのリビングラジカル重
合法のほか、新たな合成方法を取り入れ、高機能製品の開発を進めています。また、各コンソーシアムへの参画など、新規発展市場に向けて評価手法などの情報収集も含めた社外連携の取り組みも積極的に行っています。
オープン・イノベーション例
- つくば研究支援センター
新技術の創出や事業革新を目的として、スタートアップ企業とのコラボレーションを積極的に図るため、株式会社つくば研究支援センターに出資を行っています。