労働安全衛生
大日精化グループでは、全ての従業員が安全で快適な作業環境で働くことで、生産性の向上、品質の維持・向上、従業員の働きがいの向上につながると考え、2022年に「安全衛生基本方針」を制定し、関係法令の遵守、安全性の確保に加え、健康を増進し長く働けるように、自律的な管理による労働安全衛生活動を推進しています。
推進体制
代表取締役社長並びに生産機構担当取締役の指示により、本社と各生産拠点の安全衛生委員会がリスクとその対応策を共有して労働安全衛生と保安防災の改善に取り組んでいます。また、内部監査室と全社安全衛生委員会が取り組み内容の監査を行っています。
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無事故・無災害を目指して
大日精化グループの生産現場では、化学物質のリスクアセスメントを確実に行い、化学物質の取り扱い工程ごとに危険性と有害性を評価し、リスク対処方法を現場作業者に周知徹底して労働災害、事故の未然防止に努めています。発生した災害や事故については、各職場で自分たちの職場に置き換えて原因と対策を議論することで当事者意識を高めるとともに、議論された内容を全社的に水平展開しています。また、近年の労働災害の傾向を捉え、予防対策を全社的に展開しています。バーチャル・リアリティ(VR)を用いた危険疑似体験教育や作業現場の安全管理の要である職長の教育を強化しています。
安全衛生委員会
拠点ごとに労働安全衛生法で定められた構成員で運営される安全衛生委員会を月1回開催し、安全衛生上の課題を解決するための協議を行っています。KY(危険予知)パトロールで見つかった問題点や他の拠点で発生した公傷原因などについて、話し合いが行われ、公傷発生の防止に向けて継続的な改善活動を行っています。
全社安全衛生委員会
大日精化グループでは、拠点ごとに設置されている安全衛生委員会を全社的な位置から俯瞰し、相互連携して機能を高めるために、生産機構担当役員が委員長を務める全社安全衛生委員会を設置しています。この全社安全衛生委員会では、さまざまな知見を持った委員で生産現場のパトロールを行い、不安全作業や設備的な問題点を指摘し、未然に災害を防止する取り組みを行っています。2025年3月期はこのパトロールを10事業所で行いました。
また、国内全拠点の安全衛生委員会による全社的な委員会を年2回開催し、他事業所との意見交換や全社的に取り組む課題に対して議論を行うことで、安全で快適な職場環境の整備に努めています。

労働災害発生状況
2025年3月期は3件の休業災害が発生し、度数率0.85(前期1.96)、強度率0.002(前期0.064)となりました。業務上の疾病、死亡災害はありませんでした。
大日精化グループ(国内) | 製造業平均 | 化学工業平均 | |||||||
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2023/3 | 2024/3 | 2025/3 | 2023/3 | 2024/3 | 2025/3 | 2023/3 | 2024/3 | 2025/3 | |
休業件数 | 15 | 7 | 3 | - | - | - | - | - | - |
度数率 | 4.15 | 1.96 | 0.85 | 1.25 | 1.29 | 1.30 | 1.16 | 1.04 | 1.23 |
強度率 | 0.031 | 0.064 | 0.002 | 0.08 | 0.08 | 0.06 | 0.06 | 0.03 | 0.04 |
休業件数:災害発生の翌日から休業せざるを得ない労働災害。
度数率:100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で、災害発生の頻度を表す。
強度率:1,000延実労働時間当たりの労働損失日数で、災害の重さの程度を表す。
製造業:従業員100人以上の企業の平均値。
化学工業:従業員100人以上の企業の平均値。データ出典元:厚生労働省の労働災害動向調査(2022年~2024年)