技術系
H.T
顔料事業部 技術統括部
2014年度入社/工学研究科 応用化学専攻
入社動機身近で奥深い素材を探求し、広く世に送り出したい。
身近でありながら、化学としても奥の深い「色」という素材に興味がありました。就職活動をする中で、総合色材メーカーとして実績のある当社なら、自分の手掛けた製品を世の中に広く送り出せると考え、応募しました。さらに、説明会などを通じて当社が色材だけでなく新しい事業にも積極的に挑戦していることを知り、自分が成長できる会社だと感じて入社を決めました。
仕事内容成長市場に向けて新たな機能性材料を創り上げる。
私の所属している部署では、創業当初からの無機顔料に加え、近年は色材以外の機能性セラミックス材料を開発しています。その中で私は、高性能な熱伝導性材料の開発に携わってきました。熱伝導性材料は、スマートフォンやパソコンなどの電子デバイス内部で発生した熱を効率的に外に逃がすための素材で、普及の期待される電気自動車や次世代移動通信システムの基地局向けなど大きな需要も見込まれています。元素の組み合わせや合成条件、高温で焼き上げる「焼成」という工程のほんの少しの条件の違いで性能が大きく変わる、ごく繊細な素材です。時には頭を抱えながらも、お客様の要望を満たした製品を開発して量産化、出荷へとつなげるのが私の仕事です。
8:30 | 出社。メールチェック |
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9:00 | 新規試作サンプルの合成実験 |
11:00 | 量産化に向けた製造部との打ち合わせ |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 午前のサンプル合成の続き |
14:00 | お客様とオンラインでの打ち合わせ |
15:30 | 試作サンプルの測定・評価 |
16:30 | 評価結果のまとめ、実験計画立案 |
17:15 | 退社 |
仕事の
やりがい製品化までの試行錯誤の全過程を体感できる醍醐味。
技術者としてやりがいを感じるのは、自分の携わった製品が認められ、お客様のもとへと出荷されていく瞬間です。新規のものを創り上げる製品開発が最初から全部うまくいくことは、ほとんどありません。条件を変えながらサンプルを試作し、お客様の評価結果をもとに課題をクリアしていく、ということを繰り返します。そのたびに知識や情報・アイデアを総動員する、なかなかのハードワークです。その後さらに、ラボで完成したサンプルを製造現場で安定生産する「量産化」という工程があります。ここでも思いがけないハードルによく出会うのですが、先輩や製造担当者のサポートも受けながら改良を重ね、最終的に一つの製品を世に送り出す、そうした一連の過程を体感できるのが仕事の醍醐味です。
大日精化の
魅力仲間から刺激をもらいながらチーム一丸となって仕事に取り組める。
当社には、社員同士が協力し合い、チームで仕事に取り組む風土があります。出荷されていく製品は、さまざまな部署の仕事を積み重ねた成果であり、一人の力で生み出せるものでは到底ありません。それぞれ専門能力を持つ仲間たちとディスカッションすることで、日々刺激を受けながら、チーム一丸となって仕事に取り組める環境を嬉しく思っています。
今後の目標自身で、そして後輩とともに成長し、さらなる価値創出へ。
電子デバイスが進化を続ける中で技術トレンドも日々更新され、一方で化学物質規制が年々厳しくなります。新たな規制や基準をクリアするための相談をお客様から受けることもあります。それら最新の動向をキャッチアップしながら開発をさらに進め、国内外の多くのお客様に採用していただける熱伝導性材料を創り出していくことを現在の目標にしています。また最近は、後輩社員の新しい視点の発想から学ぶことも多くなりました。個人のスキルアップと同時に、後輩たちがのびのびと仕事に取り組める開発環境を整備し、社会に求められる素材を自分たちの部門から一つでも多く開発していきたいです。