コンプライアンス
大日精化グループのコンプライアンスは、法令・諸規則の遵守に留まらずグローバルな倫理観、道徳観に則した誠実で公正な企業活動を通じて、社会およびステークホルダーの皆さまの信頼を獲得し、期待に応えることが重要であると考えています。代表取締役社長の指示のもと、CSR・ESG推進本部が8つの独立した内部統制システムの委員会と連携し、コンプライアンス遵守に努めています。
推進活動
CSR・ESG推進本部が主体となり、全社的なコンプライアンス研修とコンプライアンス遵守状況の監査を行っています。
主な実施内容は以下の通りです。
- 毎月、トップからコンプライアンスメッセージを発信し、各職場の管理職から最前線の従業員に周知
- 全従業員に対する意識づけとして、身近なコンプライアンス問題を取り上げた「コンプライアンス便り」「コンプライアンスミニテスト」を毎月、定期的に配信
- 若手社員を対象としたコンプライアンス研修
- 定期的なコンプライアンス遵守状況調査
- 定期的な管理職層を対象としたハラスメント研修
- 良好な職場環境を保つための相談しやすい仕組みとして、全ての拠点に「ハラスメント相談員」を設置
- 海外グループ子会社の現地従業員に対するコンプライアンス意識向上のための研修
研修については、効果と効率性を考慮し、対面による集合型研修のほか、e-ラーニングによるビデオ研修などを活用しています。また全ての部署を対象としたアンケート形式のコンプライアンス監査を定期的に実施し、その結果を社内制度の改善と次回の研修内容に反映させています。
独占禁止法や下請法の遵守
大日精化グループは、「役職員行動規範」において独占禁止法遵守を規定し、「独占禁止法遵守のための行動指針」に基づき研修を行うなど、公正な取引確保に努めています。また、パートナーシップ構築宣言に参加しており、統括部門による生産、購買部門などの従業員に対する下請法説明会、e-ラーニングによる教育、法務部門からの定期的な注意喚起文書の配信を行っています。2025年3月期における独占禁止法の違反および下請法の違反はありませんでした。
汚職・贈収賄の防止
大日精化グループでは、事業のグローバル展開およびグローバルな贈収賄の規制強化に鑑み、「贈収賄防止基本方針」「贈収賄防止規程」の制定と「贈収賄防止ハンドブック」を基礎とした、従業員への啓発活動を進めています。また若手従業員を対象としたe-ラーニングによるコンプライアンス研修のなかで、腐敗防止に関する教育を実施しています。こうした取り組みの結果、2025年3月期も汚職・贈収賄、懲罰は発生しませんでした。
内部通報制度
大日精化グループが企業活動を行うなかで、法令、社内規程および社会倫理などに違反する行為、違反する恐れのある事項を早期発見・是正するために、CSR・ESG推進本部と監査等委員および、第三者窓口として法律事務所を加えた企業倫理ホットラインを設置しています。専用電話番号とメールアドレスにて役職員からの相談・意見を受け付け、相談者に不利益となる扱いがないように配慮し、相談者の個人情報・相談内容は厳格に管理しています。2025年3月期の内部通報は8件で、社内規程に違反する事案が1件通報されました。違反者には適切な処分を行い、同様の違反の再発防止に向けて、コンプライアンス研修の見直しと社内規程の見直し検討を行っています。
税務コンプライアンス
大日精化グループは、各国・地域の税務関連法令などを遵守し、適正な額の納税に努めています。キャッシュ・フローのメリットがある税務プランニングを実施しますが、軽課税国への利益移転などの租税回避を目的とするような行為は行いません。国際間取引については、OECD移転価格ガイドラインに従った独立企業間価格に基づき適正な利益配分を行い、各国の法令に従い移転価格文書を作成しています。税務リスクに対しては事前に十分な検討を行うとともに、必要に応じて専門家による助言・指導などを受け、リスク低減を図ります。2025年3月期の税務に関する法定違反はありませんでした。
