ハイテク&カラー 大日精化工業株式会社

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サーキュラーエコノミー推進

サーキュラーエコノミーへの移行は、当社グループだけでは成り立たず、サプライチェーン全体で取り組みを進めていく必要がある課題だと考えています。長期ビジョンに掲げる「サステナブル社会の実現に向けた課題解決と新たな価値創造」を目指し、サーキュラーエコノミーの推進に取り組みます。

資源循環に貢献する製品の拡販

近年、欧州を起点としプラスチック製品の再生材使用促進の動きが高まり、国内でも再生材の規格化や市場形成などの議論が進みつつあります。当社グループでは、従来から取り組んでいるサステナビリティ貢献製品に加えて、リサイクル素材を利用した製品の開発・実績化を進め、資源循環に貢献する製品の拡販に注力しています。具体的には、脱墨しやすくリサイクル可能なラベル用インキや、リサイクル炭素繊維を使用した製品、残渣や天然物由来の原料を使用した製品などを検討しています。またサプライチェーン上での循環型経済システム構築を目的として、主要なサプライヤーとの意見・情報交換会などを進めています。

廃棄物の削減とリサイクル化

各生産拠点にて製造時のロスを削減する収率向上、不良品発生抑制など、生産工程における廃棄物削減の取り組みが重要だと考え、事業活動に伴う廃棄物の削減とリサイクル化を推進しています。2025年3月期は、汚泥、廃プラスチック類などを削減し、以下の活動目標を達成しました。廃棄物の発生量を抑えることで、最終処分量の削減にもつながっており、今後も引き続き廃棄物削減とリサイクルを推進していきます。

活動目標(1)

目標:リサイクル率 2024年3月期実績から1ポイント改善
実績:2024年3月期 68.7% → 2025年3月期 79.1%(+10.4ポイント改善)

活動目標(2)

目標:廃棄物最終処分量 2024年3月期実績に対し1%削減
実績:2024年3月期 2,256t → 2025年3月期 1,664t (26%削減)

中期目標

目標:廃溶剤リサイクル率 2024年3月期 リサイクル率99.9%以上の維持
実績:2025年3月期 リサイクル率99.9%以上を維持

廃プラスチックの発生量低減とリサイクル

2022年4月より、国内で「プラスチック資源循環促進法」が施行され、排出事業者は排出の抑制と再資源化への取り組みが求められています。当社グループはプラスチック使用製品産業廃棄物の多量排出事業者として、廃プラスチックの発生量低減とリサイクルに取り組んでいます。2025年3月期では、廃プラスチックリサイクルが限定的であった生産拠点において、リサイクルへの移行が進み、リサイクル率の向上と最終処分量の大幅な削減となりました。しかしながら、現状ではサーマルリサイクルが主流であるため、今後はマテリアルリサイクルおよびケミカルリサイクルへの移行に注力し、より高度な再資源化を推進していきます。

短期目標

廃プラスチックリサイクル率 2024年3月期実績(91.9%)を維持し+1ポイントの改善を目標とする。

中期目標

廃プラスチックリサイクル率 2027年3月期に前中期経営計画の平均値(87.4%)比+3ポイント改善

実績

2025年3月期 94.4% 前期比+2.5ポイント改善
廃プラスチック発生量:1,907t (2月末時点)
リサイクル量:1,799t
(以上の対象は国内グループ)