ハイテク&カラー 大日精化工業株式会社

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経営方針・経営指標

大日精化グループは、経営に関して以下の方針を定め、事業活動の基本としています。また、経営指標についても共通の目標を設定し、その達成に向けて取り組んでいます。これにより、グローバルな事業活動の中でさらなる成長を図っています。

新中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)
新中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)

基本戦略

①技術主導による競争優位性の確保、②事業基盤の強化のための海外事業の拡大、③サステナブル社会の実現に向けたESG重視の経営推進の3つの基本戦略を支える土台として経営の基本となる人事戦略、人財開発を推進するためのHR戦略とデータ蓄積基盤構築による業務効率向上を目指すDX推進を策定し、資本効率を重視した経営(ROA5%以上、ROE9%以上)を目指します。

1)技術主導による競争優位性の確保

大日精化グループでは、保有する技術を、技術マネジメント手法を用いて再評価し、社会的なニーズ(ESG)への貢献を最優先課題として、オープンイノベーション、セグメント間のシナジー、知財戦略などを組み合わせ、3つのコア技術(①有機無機合成・顔料処理技術、②分散加工技術、③樹脂合成技術)を深化させた技術開発に取り組んでおります。
新中期経営計画においても、これらコア技術は重要な基盤として、市場規模・収益性・成長性を評価し、新規発展分野として①IT・エレクトロニクス 機能性材料、②ライフサイエンス・パーソナルケアの二つを、継続発展分野において環境配慮型製品へのより一層のシフトをテーマとする③モビリティ、④環境配慮型パッケージングを開発の中心に据え、人財と設備と資金とを積極的に投入することを行い、技術主導による競争優位性の確保を目的とした「技術オリエンテッド」体制の構築を進めております。製品の差別化、品質向上により社会性貢献度を高め、同時に収益性の確保を図ることとしております。

2)事業基盤の強化のための海外事業の拡大

大日精化グループの収益、成長の源泉は、国内・海外双方に存在し、GDP高伸長国での事業展開もバランスよく事業育成をしていく必要があるとの認識のもとに事業を展開してまいりましたが、中国を中心に景気停滞の影響を受け生産数量の低調が続きました。新中期経営計画においても「地産地消」の推進と海外拠点の拡充及び新規ビジネスの創出を軸に、積極的な業務の展開に注力いたします。

3)サステナブル社会の実現に向けたESG重視の経営推進

前中期経営計画からESG経営を重視し、大日精化グループを取り巻くサプライチェーン全体の重要な課題として原材料調達段階から当社製品を使用した製品が廃棄されるまでを含めたライフサイクル全体において、「①ESG貢献製品開発・拡販」、「②気候変動への取り組み」、「③資源循環促進」、「④生物多様性への取り組み」、「⑤社会貢献の一層の促進」、「⑥コーポレート・ガバナンスへの一層の取り組み」を進めてきました。昨今、「⑦人的資本投資・人財育成」の重要性が日々高まっていると認識しており、新中期経営計画では、人的資本投資・人財育成の重要課題として、モノづくりメーカーとしての従業員のエンゲージメント向上を目指した「HR戦略」を重点施策のひとつに掲げ、さらなる価値創出に努めてまいります。

4)HR戦略・DX推進

HR戦略

中長期的な企業価値の向上のためには、イノベーションが湧き上がる活力に満ちた企業風土を醸成させていくことが不可欠であると認識しております。「会社の目標達成=個々の従業員の理想の実現」となる状態を目指すことで、モノ作り企業の従業員としてのエンゲージメント向上を目指したHR戦略を推し進めていくことといたします。

DX推進

業務のデジタル化による効率化、データ蓄積・共有の基盤構築を進め、生成AIによる業務効率化や大日精化グループ独自データ活用による戦略策定など、データ駆動型ビジネスへの移行を進め、効率的で確実性の高い戦略、独創性のある製品開発を強力に推進します。

5)資本効率を重視した経営

大日精化グループは、環境の変化に的確に対応し、持続的な社会の実現に貢献する製品、サービスを提供する「技術オリエンテッド」のソリューションカンパニーとして、事業の収益性、資本効率を重視する点から、ROA(総資産経常利益率)5%以上、ROE(自己資本利益率)9%以上を中長期的な経営目標として掲げることといたします。

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