リスク管理
大日精化はグループ全体のリスク課題を横断的に管理するために、取締役を責任者としたCSR・ESG推進本部を組織し、全般的なリスクを統括しています。グループの経営に重大な影響を及ぼす可能性のあるリスクを特定し、経営層に管理・監督をする担当を定め、リスクの抑制と発現した際の対策・対応が適切に行われるよう取り組んでいます。
リスクマネジメント体制
大日精化グループは、社内ルールとして「リスク管理規程」を定め、業務を分掌・管理する各々の機構組織部門においてさまざまなリスクに対応しています。事業活動のなかで想定されるリスクは、定期的な社内調査、経営層への聞き取りをもとにリスクマネジメント会議により認識、優先的に取り組むべきリスクを特定し、取締役会で報告しています。
また、大日精化グループが多様な化学物質を扱い製品を生み出すことを生業としている性格上、継続的に取り組むべきリスクとして委員会による監査・監督、対策を推進しています。
事業活動のなかで想定されるリスク |
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<戦略リスク>
<オペレーショナルリスク>
<ハザードリスク>
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BCP対策
大日精化グループは、大規模災害や感染症の蔓延などを含む経営危機に対応できるよう、社内規程として「危機管理規程」を定め、危機管理体制、事業所における災害初動体制などを整備しています。主要な事業、製品供給の代替体制などを順次進めていますが、大規模災害には想定通りの状況にならないなどの教訓より、さまざまな状況に迅速に対応できるよう、訓練を通じた事業継続対策の整備を進めています。
情報セキュリティ
大日精化グループが取り扱う情報資産は、お取引先様に関するもの、製品の配合や製造方法などに関するもの、会社経営に関するもの、役職員の個人情報など多岐にわたります。「情報セキュリティ基本方針」に基づき、情報資産は大切に取り扱い、適切な管理体制のもと、さまざまな研修を通じて情報セキュリティに対する意識の向上に努めています。2023年3月期は、大日精化グループにおいて企業情報や個人情報などの漏洩に関する事案は0件でした。
管理体制
大日精化グループは、「情報セキュリティ基本方針」に基づき、「情報セキュリティ管理規程」を定め、組織としての対策、役職員が守るべき対策、情報機器に対する情報セキュリティ対策を実施しています。
これらの対策を確実に実行するための管理体制として、実務を行う部門や事業所毎に「情報セキュリティ実施責任者」を置き、これを統括する「情報セキュリティ管理者」、大日精化グループ全体を統括する「最高情報セキュリティ責任者」を設置することで責任と役割を明確にしています。
取り組み
大日精化グループは、ビジネスや組織、業務やプロセスを変革し、将来にわたる競争上の優位性を確立するために、DXを推進するとともに、セキュリティ対策として、適切なアクセス権管理や情報システムへの認証・認可、情報機器に対するコンピューターウイルス対策などを行っています。
2023年3月期は、外部の専門事業者を通じて、これらの取り組みが適切であるかのセキュリティ診断を行い、客観的な検証を行いました。その結果、さまざまな改善点を認識し、役職員が機密性に応じて情報を適切に取り扱うための教育や環境整備を進めるとともに、ITの活用と情報セキュリティ対策をバランスよく実施し、生産性向上と情報漏洩リスクの低減に努めています。